CASE INTRODUCTION 症例紹介

循環器疾患・胸部疾患 Circulatory organ disease, Chest disease

CT・MRI・ヘルニア・循環器・整形外科の倉敷動物医療センターアイビー動物病院 循環器疾患・胸部疾患

動脈管開存症(PDA)

先天性の心臓病で大動脈と肺動脈をつなぐ動脈管が出生後も残ってしまい異常な血行動態がみられる疾患です。
病状が進むと発咳、運動不耐性、分離チアノーゼを起こします。レントゲン検査、超音波検査などで診断し、内科治療で状態を安定させた後手術を実施します。
手術にはコイル塞栓術と動脈管結紮の2種類があります。

動脈管開存症(PDA)1

動脈管開存症(PDA)2

動脈管開存症(PDA)3

フィラリア症

犬糸状虫(フィラリア)が寄生することによっておこります。感染が重度になると発咳、運動不耐性、呼吸困難、腹水の貯留がみられます。
血液検査やレントゲン検査、超音波検査によって診断し、治療します。治療には手術で犬糸状虫を摘出する方法、内科療法がありますが、最も重要なのは感染しないように投薬または注射で予防することです。

フィラリア症1

フィラリア症2

僧帽弁閉鎖不全症1

僧帽弁閉鎖不全症

心臓内の僧帽弁の閉鎖がうまくできなくなる病気で、老齢の小型犬に多く発生(心疾患の75-85%)します。
症状は発咳、運動不耐性がみられ進行すると左心不全による肺水腫で呼吸困難となります。
各種検査により病態を十分に把握し、血管拡張薬、利尿剤、強心剤投与による内科療法を実施しQOLの改善に努めます。

僧帽弁閉鎖不全症2

僧帽弁閉鎖不全症3

不整脈

心臓は一定のリズムで拍動していますが、何らかの原因でこのリズムが乱れることを不整脈といいます。
心筋内に電気が伝わることで心臓が拍動しますがその伝わる経路に異常があると不整脈が発現します。数十種類に分類されており、投薬による内科治療が中心となりますが、時には手術によるペースメーカーの埋め込みが必要な場合もあります。

心筋症

心臓の筋肉が障害を受けその機能不全となった病気の総称で犬と猫にみられます。
拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症に分けられます。
レントゲン検査や超音波検査で診断し、内科治療がメインとなり、少しでも動物達のQOLをあげる努力をします。

心筋症1

心筋症2

血栓塞栓症

血液の塊(血栓)が動脈に詰まることにより起こります。
猫では主に肥大型心筋症により心房内で作られた血栓が血流に乗って流され腹部大動脈以下の血管でつまり、後駆麻痺となります。
犬では肺でみられます。治療は血栓溶解剤投与等の内科療法が中心となってきています。

血栓塞栓症1

心タンポナーデ

様々な原因により心臓と心膜の間に多量の液体がたまり、心臓を圧迫します。そして心臓の機能が低下し心拍出量が減少、血圧が低下し危険な状況になることがあります。
レントゲンや心エコーにて心タンポナーデと診断された場合、早急に心膜穿刺を実施し心機能を改善させます。原因治療がメインとなりますが、場合によっては手術を実施し、心膜の切除を行うこともあります。

心タンポナーデ1

心タンポナーデ2